田舎暮らしを始める人の中には、田舎暮らしで良い空気を吸いたいので、田舎暮らしに憧れているというケースもあります。
ですが、田舎暮らしをスタートさせると、必ず良い空気を吸えるというわけではありません。というのも、以下のような問題を抱えている田舎が多く、以下のような問題は自然発生的に起きるからです。
まず、田舎暮らしであっても良い空気を吸うことが難しい原因に、畑に使用されている肥料があります。昔に比べて肥料の臭いが改善されていると言われていますが、こちらは農家であれば変化に気づける程度だと思ったほうが良いでしょう。
つまり、田舎暮らしであっても、地域によっては嫌な臭いを嗅いでしまうことが多くあるのです。ちなみに、このような臭いは野菜の苗を植えるタイミングで起きるため、近年では、昔よりも状況が悪化しているという声も増えてきました。
というのも、野菜の苗を1年間に何度も植えるような農法が、一般的な農家であっても対応可能となっているからです。そのため、ほぼ1年中で畑の肥料の臭いを嗅がされる、そのような土地もあるので注意してください。
田舎の空気が想像以上に悪くなってしまう原因の中には、家畜が放つ臭いのため、空気が悪くなってしまうケースもあります。土地によっては、畜産業が盛んというケースもあり、そのような土地ほど家畜が放つ臭いを放置していることが多いです。
そのため、畜産業を営んでいる場所の近くで生活されていると、1日中臭い思いをすることもありますし、状況が改善する可能性は低いと言えるでしょう。なぜこのような臭いを放置しているのかというと、今では放牧などを通して、家畜のストレスを減らすような方法が主流となっているからです。
そのため、家畜は外で糞尿を垂れ流すことが多くなり、空気が澄んでいるイメージのある土地であっても、それほど良い空気ばかりが充満しているわけではありません。
その他の原因では、工場からの排煙によって空気が汚れてしまうケースもあります。現代では、過去に比べて排煙量そのものが減っているのですが、化学薬品などを使用している工場では、通常では嗅ぐことのない臭いが混じってしまうこともあるのです。
その他の排煙では、工場ではなく野焼きなどによって煙が発生するケースもあります。林業などが盛んな土地でも見られるのですが、今でも木材を燃やして暖を取るというのは珍しくありません。
また、地域のイベントで野焼きをする、もしくはキャンプを楽しむというケースが増えており、この時に多くの木材を燃やして、イベントを盛り上げるといった対応も増えてきました。そのため、煙が多く充満するようになり、その影響で田舎であっても空気が汚れてしまうことはあるのです。
このような問題があるので、田舎暮らしをスタートさせる際は、風向き、イベント、工場の位置なども把握しておいたほうが良いでしょう。もしくは、近隣に住んでいる人の声を、インターネット上で確認しておくと良いです。